部分矯正のメカニズム
部分矯正はMTM(Minor Tooth Movement)と呼ばれ、他の歯科治療(インプラントや虫歯、歯周病治療など)を行うための前処置(下準備)として行うことがよくあります。
Minor Tooth Movement
Minor Tooth Movement
通常の矯正治療は歯列全体を動かして歯並びや咬み合わせを治療するのに対して前歯だけ、奥歯だけなど、気になる部分のみを重点的に治療する方法です。
歯並びと咬み合わせは相互的に関係しているので部分矯正で歯並びを完全に治しきることはできません。部分矯正でもある程度歯並びが改善されることもありますが、場合によっては部分矯正がおすすめできないケースもあります。部分矯正の適応状況は実際に診査した上でご相談させていただいております。
部分矯正はMTM(Minor Tooth Movement)と呼ばれ、他の歯科治療(インプラントや虫歯、歯周病治療など)を行うための前処置(下準備)として行うことがよくあります。
歯列の状態 | 部分矯正でできること |
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欠損部にインプラントを入れたいが、スペースが足りない | 周りの歯を動かしてスペースを作る |
歯の欠損部にブリッジ(歯と歯の間の橋渡しとなる被せ物)をしたいが柱となる歯が倒れ込んでしまっている | 倒れている歯を起こす(アップライト) |
歯茎の中まで深い虫歯があり、綺麗に削りとることができない | 歯を上に引っ張って挺出させ、歯茎の中に隠れている虫歯部分を露出させる |
前歯にセラミックの綺麗な被せ物(クラウン)をしたいが歯茎の位置が不揃いな状態も治したい | 前歯の挺出と圧下により前歯の垂直的な位置を調整する |
およそ6ヶ月から1年程度が目安となります。